みなさんには兄弟がいますか？姉妹がいますか？僕には2歳年下の妹と、5歳年下の弟がいます。

僕の妹は、今年晴れて商業高校を卒業し、きちんと就職も決めやがりました。彼氏が最近できたらしく、メルアドがキチガイみたいにラブラブしたましたよ。

なんか聞くところによると、車はファンカーゴを買うそうです。偉大なる兄貴の僕が軽のアルト(名前はエスティマにしました)に乗っているというのに、普通車とは何事だ。僕のエスティマ(アルト)は親戚のおばちゃんのお下がりで、11万キロ走ってたのに、妹は中古だけども７０万の普通車とは何事だ。これはさすがに腑に落ちず、僕はすぐに親に電話をかけ、阿修羅のごとく怒りくるって文句を言いまくりました。

「なんで俺がアルトで妹がエスティマなんだよ！だいたい母さんたちは○○(妹の名前)に甘いんだよ！だいたいさぁ、このまえだって(〜中略〜)いや、うんそれはだってさ、仕方ないじゃん留年しそうなのは？文化祭だって忙しかったし、テス(〜中略〜)・・・・・・うん・・・・うん・・・・ぁ、はい・・・・(〜中略〜)・・・・・いや・・・・ほんとゴメン・・・ゴメンなさい・・・・な、なんでもするから！マジで、肩たたき5万回するから・・・・うん、ゴメンなさい、じゃぁね」

僕、あんなに烈火のごとく怒り狂って電話したのにさ。ちょっと、母さん泣かしてやるぜ！とか思いながら電話したのにさ。うん、最後は俺が泣きそうだった。留年しそうな僕が言えることなんて何もなかったんだな。最後のほうとか「このウジ虫息子が！」とか言われそうな勢いだったし。僕も「なんでもするから！」とか言っちゃったし。

これ以上妹の話すると僕が泣いちゃうので、今日は弟の話をしようと思うんだ。

僕の弟も今年中学卒業で、スポーツの逆推薦とかで高校に合格してました。僕なんか頭のいい高校に推薦入試受けたものの落ちてその高校を受験する自信をなくし、３ランクも頭が悪い高校になんとか入れた僕とは大違い。

でも、僕と違うところは弟はスポーツ推薦だということ。基本的に、頭はちょっとアッパラパーなんです。そういうわけで、弟のアッパラパーぶりをひとつ、紹介したいと思います。

だいぶさかのぼりますが、弟が小学三年生のときに学校の国語の授業で詩集を作ったといい、得意げな顔をして持って帰ってきました。詩集といっても、クラスの全員がひとつずつ詩をかいて、それを集めただけの、ハンドメイドフルなものだったのですけども。

それでそのときの詩のお題が「なんでだろう？」でした。某お笑い芸人のネタとかぶるのですが、そのころは知るよしもないですよ。だっておよそ6年前の話ですからね。まぁそんなこんなで、小学三年生のハナタレ達が「なんでだろう？」について詩を書いていたのでした。

やはり小学三年生が書く詩ですから、たかが知れてますよ。「なんでお空は青いの？」とか「なんで鳥は飛べるの？」みたいなのばっかですよ。時々「なんでお父さんのチンチンはボウボウなの？」みたいな少しファンキーな詩もあったのですが、やはりどの詩をみてもピュア。

そんな汚れを知らないピュアすぎる詩を微笑ましく読みすすめると、いよいよ僕の弟の詩がのってたんです。僕の弟のことだ、とっても素敵な詩を書いてるに違いない！とか思いながら読んでいました。せっかくなので、その詩を紹介いたします。

なんでだろう？

ヤギのうんこはてっぽうみたいに出てきます

それはものすごくくさいでま

ぼくもヤギになりたいと思いました

以上です。というか、異常です。とくに、三行目の「くさいでま」はたぶん「くさいです」と言いたかったんだと思うけども。鉄砲みたいって・・・

っていうかね、ヤギのうんこがどんな風に出てくるのかを知ってる弟を尊敬しました。兄ちゃん、そんなことも知らなかったよ。きっと兄ちゃんの視野が狭すぎたんだろうね。ほんと、将来ヤギ博士とかなってみたらどうだい？

次に、それがすごい臭いことを知っていた。きっと弟は真近でヤギのうんこの匂いをかいだことがあったのでしょう。いつどこで匂いをかいだのか、そっと兄ちゃんに教えてくれないか。今度僕が実家に帰ったとき、一緒にその匂いを嗅ぎにいこうよ。

最後ですか、彼はヤギになりたいらしいです。でもさ、それは勘弁な。家でてっぽうみたいに臭いウンコされても困るしさ。もし姉ちゃんが結婚するときに、身元調査とかされてさ。家系図とかでさ？「弟(ヤギ)」とか書かれてたらたまんないじゃん？絶対結婚できないじゃん？ってか、それって絶対血繋がってないよな。ヤギだったらさ。

うん、さすが僕の弟だ。目のつけどころが違う。ピュアっつーか、イカレてるね。

こんな弟も、4月で高校生になりました。。もう大人の仲間入りだ。だからさ、トイレのドア全開でウンコするのは、もうやめてくれないか？ほんと、ヤギのうんこより臭いんだよ。