除夜のテキスト祭をごらんの皆様、はじめまして。
ぬーぶら。と言う人を馬鹿にしたような名前のサイトをやってる向日葵と申します。
今、はじめてこのテキストに手をつけているのですが、
今日は何日かなと思ってカレンダーを見るとすでに8日でした。
割と素で忘れていた自分があります。健忘症でしょうか、まだ19なのに。
唐突ですが、私の両親は今時スパルタでかなり厳しいです。
高校生になっても門限が7時とか言うありえない時間だったり、
お小遣いが成績で決まる制度だったりしました。
そんなうちの両親ですが、時折私を親戚に任せて旅行に行ったりします。
親戚と言いましても母の弟はとても若く、私が中3の当時まだ23歳でした。
両親が旅行に行ってる間、この叔父とその奥さんがうちに泊まり、
私の面倒を見ることになったのですが、全く面倒見られてませんでした。
むしろ私が面倒見てたよって話しですよ。
二人とも働いていたので、夕食は私が作っていましたし、
掃除洗濯などの家事もほとんど私がこなしていました。
とはいえ共同生活の期間だけでも門限が無いのはとても嬉しく、
当時の私としてはとても遅い10時ごろまで友達と遊んだりしてました。
最近の中学生には大した事ではないのかもしれませんが、
子供心にいけない事をしているような罪の感覚を覚えながらも、
たった3週間開放感いっぱいで過ごしたわけです。
折りしも丁度クリスマスからお正月にかけての冬休み、
大晦日の夜は仲のよかった佳世ちゃんと年越しすると同時に初詣という、
それこそ猫も杓子もお玉杓子も思いつきそうな事を実行したわけです。
おたまじゃくしに大した意味合いはありません、仕様です。
初詣なんておよそ10分で終わるもので、
だからと言ってせっかく夜中に外に居るわけですから、
そうやすやすと家に帰るつもりなんてあるはずも無く、
私と佳世ちゃんは盗んだバイクで走り出しました。
いや実際は自分のママチャリで走り出したんですけどもね。
真冬の夜中で、零下の世界ですよ。手足の感覚なんて無いですよ。
でも、そう言うところツッコんだらいけないとママは思うの。
何時までも子供のような素直な心を忘れたらいけないと思うの。
ママチャリを意味も無く必死にこいでついたのは、
何と見まごう事なき隣駅。いや、何でこんな所にきたのかと。
今の自分なら自分を鉄格子がはまった窓のある病院に連れて行くのですが、
当時の私はまだ15歳ですから仕方ないと思います。
だって15歳の女の子って言ったらあれですよ、
バレンタインにチョコ作ったけど渡せなかったりとか、
先生が黒板に書いた漢字が間違ってるけど恥ずかしくて言えないとか、
元旦の真夜中に意味もなくママチャリで隣駅まで行ったりとか、
そういうものじゃないですか。違いますか。そうですか。
その後真夜中でコンビニしか開いてないもんだから、
中学生の女の子二人が真夜中に路上でカップラーメンを食べると言う、
誘拐されても文句言えないような暴挙に出たりしたのですが、
夜遅くに外に居ると言う事だけでワクワクできた当時の私は、
今と比べると紛れも無く純粋だったんだなぁと思います。
今となっては物事を純粋に受け止めて楽しむことも難しくなって、
頭の中煩悩だらけで、104個どころじゃないと思うのですが、
例えばお金欲しいとか、彼氏欲しいとか、学校行きたくないとか。
そういう腐れきったこの脳みそをテキスト祭で浄化したいと思います。
浄化どころかもっと煩悩が増えそうなんてことは思ってないです。
全然思ってないですよ。いや、本当に。
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