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住職「今年ももう最後ですか・・。早いですねぇ」

住職「最後の大仕事。頑張りましょう!まずは、軽 く掃除をお願いします。」

住職「えー、AとBは鐘と鐘付近の掃除をよろしく 頼む!」

見習い僧侶AB「はい。」

住職「えーと、私は寝てるから掃除終わったら起こ して」

見習い僧侶AB「・・・はい」


2005年12月31日 大晦日 住谷寺より


見習い僧侶B「やっべ。マジやべってお前」

見習い僧侶A「なんかした?」

見習い僧侶B 「とりあえずちょっと来い!」

見習い僧侶A「ったく。」









見習い僧侶A 「うわ、鐘割れてる」

見習い僧侶B「テンション低いツッコみありがと う。ていうかコレやばいよね。」

見習い僧侶A 「ちょちょちょ・・・何で割れてるのさ・・・」

見習い僧侶B「波動拳でるかなーって思ってやって みたら、なんか気円斬がでて・・」

見習い僧侶A 「お前はクリリンか!?」

見習い僧侶B「あ、俺のあだ名よくわかったね」

見習い僧侶A 「なんで気円斬がでちゃうんだよ。未知の領域だよ。」

見習い僧侶B「苗字の『小栗』ってとこからとって クリリンってあだ名ついたのが始まりでした」

見習い僧侶A 「非常事態だよコレは。今晩は除夜の鐘をならなければならないというのに・・。」

見習い僧侶B「小学の時ちょうどドラゴンボールが 流行ってですね。そういえば、」

見習い僧侶A 「いいよ!お前の歴史になんか微塵も興味ないよ!」

見習い僧侶B「あーそうですかー死ねばいいのにー んでどうするコレ。」

見習い僧侶A 「(死ねって言われた・・)本当にどうしましょうか・・。」

見習い僧侶B「とりあえず、このまま打っても音は 出るんじゃね?」

見習い僧侶A 「・・。とりあえず1発打ってみてようか」

見習い僧侶B「んじゃいくぜぇー。とりゃぁ!」

ゴーーーーン









見習い僧侶A「うっわ。完全に割れ た。」

見習い僧侶B「まーわかりきってたけどねーアッ ハッハ」

見習い僧侶A 「なら止めろよ!」

見習い僧侶B「こっちのが面白いと思ったから さー」

見習い僧侶A 「こんな非常事態に面白さを求めるな!」

見習い僧侶B「ていうか完全に壊れちゃったよ。や べえって」

見習い僧侶A 「住職に正直に話すしか・・・」

見習い僧侶B「前、賽銭パクったのばれてこっぴど く叱られたばかりなんだよね。」

見習い僧侶A 「あんた本当に僧侶か?ただの罪人じゃねぇか」

見習い僧侶B「それよりならさ、代わりになるの探 したほうがまだいいよ。」

見習い僧侶A 「でもそんなもの簡単には・・・」

見習い僧侶B「じゃ、ちょっと100均に行って来 まーす!」

見習い僧侶A 「君は100円均一に除夜の鐘が打ってると思ってるのかな?」

見習い僧侶B「セリアは100円ショップらしくない 100円ショップです。」

見習い僧侶A本文をそのまま受け止めるなよ。ていうか鐘売ってるセリア嫌 だな。」

見習い僧侶B「でも、ベルとかその辺のあるで しょ。」

見習い僧侶A 「ベルごときが鐘の代役ができるか?ベルで煩悩消せるか?馬鹿か?真性の馬鹿 か?」

見習い僧侶B「死ねばいいのに」

見習い僧侶A 「・・(また死ねって言ったな)ホントどうするよコレ。」

見習い僧侶B「参拝客の前で死のうか」

見習い僧侶A 「そんな衝撃的な年越しは嫌だわ」

見習い僧侶B「ちゃんと責任持って介錯すっから よ」

見習い僧侶A 「死ぬの俺だけじゃねぇか」

見習い僧侶B「うん。」

見習い僧侶A 「故意犯めが。絶対やらねぇよ(何で俺こんな嫌われてんだろう)」

見習い僧侶B「つったって、あと代わりになるもの なんて・・」

見習い僧侶A 「うーむ・・・」

見習い僧侶B「もう、のど自慢とか伊藤家とかの鐘 で」

見習い僧侶A 「良くないよ。」


3時間後


見習い僧侶A 「万事休すだな」

見習い僧侶B「死のうか」

見習い僧侶A 「嫌です」

見習い僧侶B「お前だけ」

見習い僧侶A 「嫌です」

見習い僧侶B「じゃあどうしろっていうんです か!?おぉこらぁ!」

見習い僧侶A 「火種が逆ギレするな!」

見習い僧侶B「これから来る参拝客全員気円斬で切 り裂いてやろうか」

見習い僧侶A 「やめなさいクリリン」

見習い僧侶B「・・・そういえばお前さぁ、苗字・ ・・」

見習い僧侶A 「ん?鐘本だよ。」

見習い僧侶B「ほら、苗字に『鐘』って入ってんだ からアンタ鐘やりなよ」

見習い僧侶A 「・・・はぁ!?」

見習い僧侶B「あんた108回突かれろよ!」

見習い僧侶A 「嫌だわ!ていうかなんだその理論。そんならお前やれ!」

見習い僧侶B「俺、『小栗』だも〜ん」

見習い僧侶A 「『小栗 鐘(あつむ)』だろ!?どっかの放送作家みてーな名前しやがって!」

見習い僧侶B「知らん。そんなの知らん。」

見習い僧侶A 「なら却下却下!僧侶を突く寺見たことないしあってほしくないわ。デンジャラス ゾーンだよ!」

見習い僧侶B「・・・2人で突かれよっか」

見習い僧侶A 「上目遣いで話すな!不思議と殺意が湧き出てきたわ」

見習い僧侶B「そんなことより、パーティー抜け出 さない?」

見習い僧侶A 「甘ーーーーい!わけねぇだろ馬鹿。辛い状況だわ」

見習い僧侶B「からい?」

見習い僧侶A 「つらいだよ。」

見習い僧侶B「そうこうしてるうちに参拝客が見え てきましたね」

見習い僧侶A 「・・・・・。」

見習い僧侶B「突かれろ」

見習い僧侶A 「無理だって無理。だって意味解らないもん。そんなん理解に困る状況だよ。」

見習い僧侶B「仕方無ぇよ!その場しのぎ!俺30回 突かれてやっからさー」

見習い僧侶A 「俺に78回突かれろと!?」

見習い僧侶B「がんば」

見習い僧侶A 「おま、人を絶句させるなよ」

見習い僧侶B「もうそうこう言ってる暇無いっす よー」

見習い僧侶A 「ちっくしょう!一か八かだ!!」

見習い僧侶B「頑張ってねー。俺テレビ見てくる わ」

見習い僧侶A 「お前なんて死んでしまえ」






「ンフーフー。ニホンノブンカヲマナビニキマシター」

「キョウハ『ジョヤノカネ』トヤラヲナラシニキテミマシター」

「『ボンノウ』トイウノヲケシニキタンデスケドー、カネハドコデスカー」

「オ、アレデショウカ?ンフーフー」

「オー、アリマシタアリマシター。コレデスネ!コレ・・・」  
























 




結局、皆気味悪がって誰も近寄らず、突かれることなく済みましたとさ。


さようなら2005年と友情。ようこそ2006年と気まずい関係。

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