小林幸子と美川憲一のビックリ無駄遣いファッションショーと化した紅白歌合戦は面白くない、つまらない、くだらねーよエビちゃん！！と言いながら、きっと沢山の人がコタツでみかんを食べながら紅白を見ているんだろうな。魔裟斗が出ないＤｙｎａｍｉｔｅ!!なんか不発弾以下だよ！ノーベルもお怒りですよそんなダイナマイト！って言いながら、きっとマケボノとボビーのお笑い対決をたくさんの人が見るんだろうよ。そして関西じゃあ、たかじんが「あの番組はダメだったブーブーブー」とパネルをガンガン叩きながらしゃべりにしゃべって、どこだってそこまで言って委員会。年末年始の特番は、もうビックリするくらいにくだらない、それこそ日常の集大成のようなものなんだけど、そこに、僕らは驚くほどの平穏を感じ、安心し、心底おめでとうって、明けまして本当におめでとうって、年賀状見ながら、お年玉を貰いながら、餅を喉に詰まらせかけては笑いながら感じるんだな。
あの年末のドキドキ感が、何時間もたたないうちに完全にグダグダになって、こうやってすぐに日常のプールにどっぷりつかって心が「ほっ」となるんだ。人間ってそれを求めてんだなぁ。でもこの年末のドキドキ感も、本当に良いよね。ああ除夜の鐘が鳴っている。ああ初詣に行く用意をしなくっちゃ、年越しソバも食べなくちゃ、あけおめメールも打たなくちゃ、外は寒いのに、こんな年末も年末、最後の最後なのに、やること沢山で、でもそれが凄く楽しいんだ。今年の総仕上げ。別にガラリと変わるでもない世界に対して、勝手に総仕上げして、ワイワイと楽しむんだ。願わくば永遠に年末を！って思う人もいるかもしれない。それくらい年末はドキドキワクワク。レギュラーよ、これこそが本当の「あるある」じゃないのか？「年末いっつも胸躍る」ハイ！ハイ！ハイハイハイ！ワーォ！あるある探検隊！あるある探検隊！まったく、「ブサイクなのにいいにおい」とか言ってる場合じゃないよ。確かにいいにおい振り撒いているくせに振り向いたら「返して僕の青春」な女の人はよくいるし、確かにそれもドキドキだけど。
さあ今年も終わるよ。何かやり残したことはない？なに童貞？僕も、僕もなんですよオニイサン。でも今からスグにワッショイワッショイできるわけじゃないし、こうやって僕達テキストを書いて集めて、ワイワイやってんだ。それはそれで最高に楽しいよ。誰が、どう、難癖を付けようとも。最高のオナニーだなオイって言われようとも、こんなことって無いよ。だってみんな知らない人だよ。知らない人がこれだけ集まって、それも年末に、それで色んな文章書いて、個性溢れてて、ああ最高のミュージアムじゃないか。僕のテキストが何日に掲載されるのかは分からない。だからもしかしたらこの言葉は早すぎるかもしれないし、でももしかしたらすっごくグッドタイミングかもしれない。でもやっぱり僕は世の中の定まったものからは抜けられないから言わせてもらうよ。
「本当に、よいお年を」
彼女がいる人もそうでない人も、ニートもオタクもイケメンも、童貞もヤリチンもヤリマンも、みんなよいお年を。「よい」ってのはそれぞれさ。誰にだって新年はやって来る。誰にだって今年という年は、人生で最後の年なんだ。別に何が、どう変わるってわけじゃない。それでもよいお年を。１０８ものサイトの中から、こんなしょぼくれた文章を選んで読んでくれて、ありがとう。どうぞ、ゆっくりと、このイベントを、そして年末を、この２００５年の最期を楽しもう。
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