「煩悩による支配の行末」

邪悪に満ちた私たちは間もなく総て闇に封じられるだろう。
そして天地を創造した神により永遠に存在自体を忘れられるだろう。

私達を狂わせたのは、欲望である。
働くのも、学業を積むことも、全て欲望のためである。
他人より、
楽をしたい
得をしたい
羨ましがれたい
浪費したい
多くの悦楽を愉しみたい
他人を思う通りに支配したい
常に讃えられていたい
もっともっと…

愚かなで憐れな私たちは
神に祈りながら神を信じていない。
愛しながら憎み合い
平和を求めながら殺し合う
親子で夫婦で兄弟で。
欲望に汚れた私たちの愛に出来るのは、奪うことだけだ。
私たちの愛は狂っている。


人間には、善良な人と邪悪な人があるのではなく、
あらゆる人間の心のうちに善と悪が等しく存在しているのだ。
元来人間とは自由意志を持つ善き者として創造された。
しかし、長い歴史の中でその善性は変質し、抑制の効かない過分な欲望を抱くようになってしまったのだ。
こうして長いときを経て重ねてきた罪は、成長型のプログラムに紛れたバグやウイルスと同類なのだ。
人間の犯した罪は霊的にも生物学的にも遺伝子レベルで記憶され、
連綿と人類の血脈の中に受け継がれてきているのだ。

人間の罪は遺伝しているのだ。


歴史を振り返えると、
人間は利己的な愛を持って、血で血を洗う歴史を積み重ねて来ている。
正義のため、国のため、家族のため、友のため
また、愛のためでもあろう。
だが相手も同じくが為に戦っているのだ。
壊れて狂った愛のために。

誰かが死ねばそれは悲しみと憎しみを呼び争いは果てしなく続く。
私たち人間がこれら過ちの歴史を有史以来6千年も修正できずに繰り返してきたのは、
罪が愛の機能を狂わせ、次なる罪を生み出し、際限なく堕落してきたからだろう。
しかし、今宵、その罪の根を絶つときが来たのだ。


さあ、除夜の鐘を鳴らそう。
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