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サヤカ「恋ってロジックじゃないでしょ?理由はそれだけ」

僕「ちょ、ロジックってなんだよ!」

サヤカ「可哀想ね、野人は。言葉がわからないんだもの」

僕「ちくしょーーーー!倒置法使えばカッコイイと思いやがってーーー!」

月光がするすると地面に突き刺さる。

こ・・これが伝説の「Road to the moon」(邦題:月への道)!!!

サヤカ「さようなら。」

そう言うとサヤカは満天の星空輝く師走の夜空へ歩き出した。

不条理と裏切りの街、大東京の空の下、ハイヒールの音だけが響き渡る。

やがて、その音も聞こえなくなりメタルブルーアメリカだけが僕のテリトリーを満たした。

どうやら絶対零度の天使と言われた、この僕が振られちまったようだ。

もうすぐ新年を迎えるってのに!最悪だ。

天に燃ゆる天蠍宮の火の心臓よ・・・こんな不幸な僕を助けておくれ。ううう、うぐぅ・・・

そうだ!あいつがいけないんだ!あの売女が!一度言ってみたかったんだ!いやっほーーー!

でも、でもさ。いいところもあったよ。

ちょっぴり勝ち気で、でもたまにドジもして、可愛くて、そしてスパンコールが似合って・・・

そう!好きだった!好きだったんだ!

僕は叫んだ。

僕「タッカラプト・ポッポルンガ・プピリットパロ!サヤカを!サヤカを!」

だが・・・叫びも虚しく響き渡るのみ・・・・

恋人はもう来ない 時代は戻らない タイムマシーンは来ない・・・

ゴミを漁って生活状況を研究したり、外出中に家具の配置をこっそり直してあげたり、
夜中に無言電話をしてからかってみたり、深夜帰宅途中を付けて追いかけっこをしてみたり・・・

こういった、たわいもない日常は、もう。永遠に。訪れない。

どうにでもなれ!

自棄になった僕は行きつけのバー「双頭の蛇」で飲んだくれた。

ザワ・・・ザワザワ・・ザワ・・ザワザワ・・・

今日も双頭の蛇は活況だ。

僕「けっ!女なんてろくなもんじゃないぜ!なあ、みんな!?」

スミオさん「そうだ!まったくだ!女なんて!」

忍ママ「まあまあ、落ち着いて。ね?」

バイトのツカサちゃん 「そうよ、元気だして!それにカッコイイんだからすぐに彼女できるわよ。それになんならわたしが・・・」

僕「嬉しいこと言ってくれるじゃないの。でも!ねえ!だめなんだ!キミじゃあ!  あんなにも!あんなにも・・・チャイナドレスが似合う子は・・・ううう。ああ!クーニャン!」

ルンペン風の男 「おい兄ちゃん。さっきから聴いてりゃあよ。いいか?  遥か彼方の女と書いて彼女と読む。つまり女性ってのは男にとって向こう岸の存在さ。  解ったか?解ったなら今おまえがすべきことは一つしかない。最後に愛は勝つ!急げ、急げ!」

僕「か、加持さあああああん!」

ルンペン「おいおい、抱きつくなや。抱きつかれるのは女だけにしてもらいたいね」

僕はルンペンと阿吽の呼吸で心の握手をして急いで電話をかけた。

男「トゥルルルルルル。おっ!電話じゃねえか。どこで鳴ってやがる。」   トゥルルルルルル。なんだ、こんなところにあったのか」

男「はい、いつもHappy!がモットーのパパイヤ宮殿です。」

僕「あ、あのう愛美ちゃんを指名したいんですけど空いてますか?」

男「はい!空いております。」

ゴ〜〜〜ン・・・・・・ゴ〜〜〜〜〜ン・・・・

除夜の鐘の始まりと共に営みは始まり108つ目の鐘と共に昇天した。
こんな清々しい年の始まりを愛美と向かえることができて僕は幸せものだ。

「HappyNewYear!愛美!」

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