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実録・パチンコ奇人列伝!



数年前に18の誕生日を迎えた僕は、趣味の一環としてパチンコさんと付き合ってるのです。目的は最初から金稼ぎではなく、「ロマンを感じること」。CRルパン3世で五右衛門が絵柄を叩き切ったり不二子がパンチラしたり、CRエヴァンゲリオンでカヲル君が「僕は君に会うために生まれて来たのかもしれない」なんて語りかけてくる(プレミアム)・・・そういう心がブルブル喜びに震えるような面白さを体験するために打ってるのです。

だけれどパチンコ屋に入ればそこは金を賭けて争う欲まみれの薄汚い鉄火場、当然世の中の普通の社会よりもキレてる人が多いわけで。
台を叩いてデジタルの絵柄を止めようとするおばちゃん、少しハマっただけでキレて店員に劣化のごとく怒りをぶつけるヤンキー、「や〜ん、負けちゃったぁ」なんて甘い声で隣の彼氏にベタベタと絡みつく女(犬みたいな顔してた)、無言&不動でひたすら金を注ぎ込み続けるおっさん、良く見たらその人おばさんだった・・・ みたいな、とにかく世間の常識なんてなんのそのな変人が吸い寄せられるように集まってくる場所なのだ!
今日はそんなワンダーランドの中で特に「こいつはすげえ!」とゴウが驚かされた奇人達を紹介しちゃうよ! アーッ、お腹が痛いッ!?





マザコン男?な、親子?

電車で3駅の普段行かない土地でふらり入ったパチ屋にて。その日はとにかく絶好調だった。投資も少なく当てた荘厳な音楽と絵柄のパチが、連チャン、連チャン、連チャン! 気づけば背後に8箱ほどのドル箱を抱えて余裕の遊戯・・・と、隣で打ってるいかにも高カロリー食大好きに見えるぶよりとしたおばはん、その後ろにいる青年がなにやらウルサイのである。彼は外見がウエンツ君そっくりで世間的にかなりレベルの高いハンサム青年なのに、そのおばはんに抱きついたり、「ねェ、ジュース買って来ようか? 何がイィ〜?」なんてベタベタ声を出したりと気味悪いほどに甘えまくりなのだ。20以上は年が離れていると見られるこの二人が恋人同士であるはずもなく。ひょっとしたらおばはんは悪い魔女かなんかで、目をつけたハンサムに魔法をかけて奴隷にしているのでは・・・なんて妄想も妙にしっくり思えてくる。とにかくそのくらい異様な二人だったのだ! この後ヤメようと思って席を立ったら、なぜか後ろに置いておいたドル箱のひとつが半分くらいに玉泥棒されていた。今考えると、位置的にもタイミング的にもずっとナナメ後ろで騒いでた青年のしわざとしか思えず・・・チ、チクショーッ! 玉返せッ!




祈りながら叩く老婆

なんか題名が日本製こわい映画のタイトルみたいになってしまったが、本当にこの老婆は存在したのだ! そう、それはかの有名パチンコ「海物語」を打っていた時のこと。
この機種を打つ人間の中で、デジタルに表示されて動いている絵柄を素手で叩いて止められると信じている人は思いのほか多いらしく、5人いれば3人はリーチのたびにガラスをゴスゴス叩いていたりする。デジタルなんてただ「表示してるだけ」なんだから、それはザンギエフがいる画面をぶん殴ってダメージを与えようとする狂った行為と全く変わらないというに・・・ とにかくその老婆も例にもれずリーチのたびにアグレッシブな張り手をバンバン画面に叩きつけていた。しかし、かたや左手は坊さんが礼を言うときのように顔に垂直に立て、時折「当たってぇ〜!」なんて叫びを交えつつ必死に拝むのである! 誤った実力で当たりを狙う一方、神に祈りを捧げるその矛盾した行為。おだやかそうな老婆をここまで変貌させてしまうパチンコという遊戯の業の深さを、改めて見た気がした・・・・




当たりがわかる預言者おじさん

隣に座ったでっぷりしたおじさんは、人のリーチを覗き込みいろいろ口出ししてくる人種の人であった。この類の人はろくに自分の台に集中せずこっちになにか動きがあるとすぐ覗き込んでくるので、実際やられるとかなりウザったくなるのである。
その日はなかなか調子が悪く、面白いアクションが全く起こらないというていたらく。サイフを畳むのが妙に楽になったところでようやく、7のリーチにてほぼ大当たりする激アツの予告が発生! 早速食いついてくるおじさん。「あッ!それ当たる、当たるよ! 良かったね、ボウヤ!」なんておじさんが微笑みかけてきてくれたその口内には、歯が全然無かった・・・ いやそりゃこんだけ熱い予告が出てんだから、当たるの普通分かるから!なんて苦い想いになりつつ、それでも祝福してくれるのは嬉しいものなのでこちらも微笑み返したら、数秒後、デジタルは天の邪鬼ないたずら小僧よろしく「767」という表示で動きを止めた・・・

止まる時間。苦笑するおっさん。しかし彼は1分もしないうちに他の台のリーチにかぶりつき。そう、彼は預言者でもなんでもない、ただのうるさいおっさんだったのだ! え?分かってた? あら、そう。




指でデジタルを操れる夫婦

先程デジタルを狙って当てるのは無理と書いたばかりで申し訳ないが、この夫婦は確かにデジタルを操っていたのだ。あの時、神を見た・・・
CR仮面ライダーという機種には、盤面の上のほうにライダーベルトを模した仕掛けが付いていた。リーチの最中や対決シーンなど要所要所でベルト中心のうずがハデな光を出しながら回ると当たり信頼度アップ。単純かつ興奮の「ベルト回転アクション」がこの機種の醍醐味であった。
そしてその日、左隣の2台に座った夫婦の旦那。数分すると、旦那が指を回しながらベルトに向かって何かを念じている。よく見るオカルトの光景だなーとスルーしていたのもつかの間、デジタルの回転開始と同時にうずが指に合わせて回りだしたのである! コレ自体は信頼度10%、ハズレも結構ある・・と思いきや旦那の指はさらなる回転を引き起こし、リーチと同時に轟音を立てて回るアクション(40%)に発展! 仮面ライダーとくも男が対決するリーチになり、当たる寸前・・で、痛恨のハズレ。苦笑いで旦那を見るとなぜかまだ指を回し続けている。す、すると、突然ベルト回転が再度始まりハズレ絵柄が大当たりに変化! 超レアな復活大当たりを引き起こしてしまったのだ!
その後も旦那は連チャンを続け、重なるドル箱。それを奥さんが持ってってつぎこむという誤った流れが発生していたが、あの夫婦はそれで幸せなのだろう・・・ とにかく、うずを操る旦那には神がかった力が見え隠れしていた! もしあの旦那が指を回しながら宗教の勧誘に来たとしたら、脳みそぐるぐるさせられているうちにアッサリ入信してしまいそうでこわい。





と、こんな感じでいかがだったでございましょうか奇人列伝。
彼らは実際、外見からして普通とは違います。「タダモノじゃねぇ!」なオーラが出ていて、一種近寄りがたい雰囲気も。それにめげずに接近してしまうと、上のような素敵体験に出会えたりするわけです。

これらはあくまで僕が遭遇してきた奇人達だっただけで、人の体験談なぞを聞くとぶっ飛んでるとしか思えない話がどんどん出てくるんですよ。機会があればそちらの方も挙げていきたいと思いますー。
というわけで、場所を提供してくれた中村さん、一緒に盛り上げてくれる参加者の皆さん、そして文章を読んでくださった読者の方々に感謝します。ゴウのひたすら妄想日記、ゴウでしたー。(*´д`*)
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