今年ももう終わりだけど、そんなこととは関係なくふと思ったのです。
正義のヒーローってのは主に悪の結社っぽいのと戦ってるけど、やっぱ
り正義の看板をしょって立つわけだし、その他の悪とも戦ってるんだろ
うなあと。


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「今年は台風がたくさん来たし、イタチに畑を荒らされたりもしたし、
畑のナスはキズものが多くて出荷できないよ。」

そう嘆く農家の山村さん。大学受験を控える息子や、私立中学にかよう
娘のためにも、お金は必要だ。思い悩んだ末、彼はナスのキズの部分を
油性マジックで着色することにした。あったはずのキズがあっという間
に消えてなくなり、商品価値を即座にアップできる、まさにマジックだ
。「となりの大橋さんとこなんかホウレン草を洗剤で洗ってキレイな緑
色にしてるじゃないか。しかたないんだよ。」と自分に言い聞かせ、キ
ュッキュとインキを走らせる。みるみる消えるキズ。

そこに現われた、銀河警察。銀河系の治安を守る、正義のヒーローだ。
彼は山村さんの背後にやってきて、まず一言。

「おい、お前、自分が何やってるかわかってるな。」

間髪入れずにガシッと山村さんの襟首をつかみ、そのままズリズリと引
きずっていく。突然のことにキョトンとしてマジックとナスをにぎった
まま引きずられる中年男性の姿はなんとも形容しがたい。ようやく自分
に何が起こったかわかり、山村さんはパニックになってジタバタしたす
るが、宇宙をまたに掛ける男にかなう訳もない。不安と絶望が入り混じ
った表情で必死になって叫ぶ。

「後生ですッ！後生ですからッ！」

しかし銀河警察は聞く耳をもたない。純粋な正義の具現者たる男が、悪
に少しでも歩み寄ることなどありえないのだ。

バタム。とスポーツカー型小型宇宙船につっこまれた山村さん、この後
の彼の行方は誰も知らない。

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やっぱり、悪はいけないですよね。


さて、蛇足かもしれませんが、除夜のテキスト祭りということで、最後
に今年の反省と来年への抱負でも。

今年は引きこもってパソコンで洋ゲー三昧でした。GTAってゲームやり
すぎたら、日本ではバイクはどっちの車線走るべきなのかか本気でわか
らなくなって、左折後右車線に突入したりもしました。引きこもりは死
につながるということを本気で思い知ったので来年はもっとアクティブ
になりたいです。