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初対面の人と話すとき、どうしていいかわからない人も多いでしょう。そこで今 回は、喫茶店で初対面の人と会ったという設定で、どのようにふるまえばよいか を検証していきましょう。
大切なのは、やはり話題づくりです。無難なとこ ろで、出身地などから話題にしてみましょう。

「ご出身は?」
「わ かやまです」
「え、おかやま?」
「わかやまですっ」
「おかやま? 」
「わかやまっ!」
「わかやま?」
「だからおかやまっ!」
「 ・・・おかや、ま?」
「・・・わかやまです」

このように、出身地 はよく聞いていないと混乱を招きます。とくに○かやま県出身の人は気をつけて 下さい。
出身地がことなる場合、わりとお互い言い合ったところで終わるこ とが多いです。次は、趣味などもっと個人的なことに進みましょう。この際「ご 趣味は?」と訊くと何故か完全にお見合いの様相を呈しますので、少しくだけた 感じで訊くとよいでしょう。

「趣味とかおありですか?」
「写真で す」
「あ、奇遇ですねー。僕も写真好きなんですよ」
「へぇ、そうなん ですか。僕は風景写真が好きでね、天橋立や松島はお気に入りのスポットですよ 」
「僕は人物写真ですね。近所の女子高の更衣室前の草むらがお気に入りス ポットです」

一見似たように見えて、実は全然違う趣味の場合がありま すので、気をつけましょう。
特に、趣味が相手と相容れないと思ったときは 、すばやく話題を転換したほうがよいです。初対面の人と無理に話を合わせると いうのはなかなか大変なことですからね。

「あ、好きな食べ物とかはど うです?僕は大根が大好きでしてね。この季節になると安くて美味い大根を探し て
 お店を何軒も巡ったりしますよ。あの角の八百屋、いいですよ」
「 あ、その気持ちわかります。僕はトリュフが大好きで、毎年美味いトリュフを探 して欧州を何カ国も巡りますよ。
 やっぱりフランスがいいですよ」

生活のレベルが違うことを見せ付けられても、怯んではいけません。
決して 大根が好きというのは恥ずかしいことではありませんから。
さて、ところで ここは喫茶店です。注文をしましょう。ちなみに、初対面の人と会うときは普通 の喫茶店にしましょう。たとえすぐ近くに行きつけのメイド喫茶があっても、決 してそちらを選んではいけません。80%の確率で相手に引かれます。ちなみに応 用編として、ファミレスの場合はアンミラは避けましょう。
ということでこ こは普通の喫茶店です。手を挙げてウェイトレスさんを呼びましょう。間違って も「エリカくん、帰ったよ」などと言ってはいけません。重ね重ね注意しておき ます。

「いらっしゃいませ、ご注文は?」
「萌エロンソーダひとつ 。キミの愛情をたっぷり注いでくれたまえ」
「「は???」」

・・ ・あれほど注意したのに。幸い、ウェイトレスさんも相手の方もそういう世界に は疎い人だったので、意味わからないで済んだようです。あなたのぶんはメロン ソーダがきちんとオーダーされました。相手の方は、普段飲みなれた高級飲料が 無いのか、多少戸惑っている様子です。このままではソムリエを呼んでしまうか もしれません。ここはひとつ、助け舟を出してあげましょう。

「このア イスコーヒーなんk」
「ホットコーヒーひとつ」

思い切って話しか けたときに限ってたいていこのように被ります。しかも勧めようと思ったものと まるで逆のものを頼まれてしまいましたが落ち込まないで下さい。どうやら彼は まだ困っているようです。「ミルクはどうなさいますか?」という質問の意味が わからないようです。助けてあげましょう。しつこいようですが、このミルクと いうのは決して彼女(ウェイトレスさん)が生産するものではありませんのでご 注意を。普通の喫茶店ですここは。

「ミルクは入れたほうg」
「な しで」

またしても同じ結果に終わったようですが、決してくじけてはい けません。三度目の正直という言葉があります。彼の最後の悩みを解決してあげ ましょう。

「あの」
「シュガーもなしで」

二度あることは 三度ありました。ていうか間違いなく遊ばれているので、早く気づきましょう。
注文後、多少気まずい空気の中、ほどなくして飲み物が届きました。この空気を 打開するため、これを機に思い切って謝ってしまいましょう。

「あの、 さっきはすいませんでした。出身地を間違えたりして」
「いえいえ、僕のほ うこそトリュフとか言っちゃって。僕ももやしや大根だって大好きですよ」
「注文のときも余計なお節介なんかして」
「いや僕が常識知らずすぎました 。考えないとわからないようなことじゃないですよね」
「お詫びに代金は僕 が持ちますよ。カードも持ってますし」
「そんな、とんでもない。僕もカー ド持ってますし、割り勘にしましょうよ」

そう言ってお互いが財布に手 を伸ばして、あなたはこの店のポイントカードを、相手はVISAのゴールドカード を出します。間違いなく、この二人は、きっと二度と会って会話することは無い と思います。
だから最後は、思いっきり言いたいこと言って別れてやりまし ょう。

「次はおごってくださいねーーーーーーッ!」

相手は黙 って去ります。支払いをせずに・・・。

というわけで、完全な失敗例を 、初対面の人と話すとき、どうしていいかわからない私、比佐がお送りしました 。
マネすんな、以上。
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