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■ゲルマン乳首の大移動〜遠くへ行きたい〜■

「嫁よ、僕と長崎に行かないか?」

「あらいいわね。長崎といえばハウステンボスよね。久しぶりの遠出の旅行だわ。飛行機で行く?」

「いや、歩きで」

「ええ?」

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「まあ付いておいで…さあここだ」

「どこがハウステンボスなのよ!どこが長崎なのよ!歩いて5分のアパートじゃないのよ!」

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「ほら」

「ええー」

という訳で遠くに行きたい。しかし2才の娘と2ヶ月の息子に振り回されている現状では とても出来ない。僕と嫁は新婚旅行もしていない。予定はあったが、いざ行かんとして いた時に、ビルに飛行機が突っ込むという同時多発テロが発生したため延期した。1年後、そろそろ良いののではないかと改めて旅行の計画を練ってたのだが、嫁の女体にちんぽが突っ込むという情事多発エロにより嫁が妊娠してしまったので中止となり、出産してからは子育てに追われ現在に至っている。

最も遠くに行ったのはベルリンだ。ベルリンの壁やベルリンの赤い雨で有名なドイツの 首都。人類が滅亡すると言われていた1999年7月、僕は当時付き合っていた彼女と共にベルリンで開催される「ラブパレード」というお祭りに参加したのである。

ラブパレードとは、今はもう開催されなくなってしまったが動員数100万人を誇る年1回のテクノミュージックの祭典である。派手にデコレイトされたトレーラー数十台がテクノをガンガンかけながらベルリンの街を練り歩き、世界中から集まったテクノ好き達はトレーラーの後を踊ったりコスプレしたり半ケツになったりしながら歩く。夜はこれまたベルリンに集結した世界の有名テクノDJ達が、ベルリン中のクラブで熱いプレイを繰り広げるので、これも楽しみのひとつであった。この年は日本テクノ界の雄、電気GROOVEの石野卓球氏も参加していた。

勿論僕らはベルリンのクラブは初めてであったので、ひょっとしたらもの凄く怖い場所なのではないだろうか、バカ面下げた何も知らない日本人などは入った途端に身ぐるみ 奪われたりして…と恐る恐る入って行ったのだが、それは杞憂に終わった。ベルリンの 男達は見てくれこそドイツの変態肉屋の様な恐ろしい顔をしている人が多かったが、皆 無邪気に踊っており、全くもって健全。

「ヘイ!お前は日本人か?」

などと英語で気さくに話しかけてくれ、僕も心を許して適当に相槌を打っていると

「ところでいいドラッグがあるんだけど…あっち行かない?」

とびきりのスマイルと強力な腕力で奥に連れ込まれそうになるし、

「YO!喉渇いたろう。この水飲みなYO!」

と、わざわざ冷たいエヴィアンを買ってきてくれる親切な男もいたので

「ダンケシェーン」

僕が知っている数少ないドイツ語でお礼を言うと

「ところでいいドラッグがあるんだけど…あっち行かない?」

近江商人も真っ青の客引きテクニークで再び連れ込まれそうになる程度なのでとても健全…いや、やはりちょっと危なかったかも。しかし僕は勿論ドラッグなどやらなかった。何故って、ドラッグなんかよりオナニーの方が気持ちいいし。

一方でベルリンのギャルはどうかというと、ノーブラに白いTシャツという犯してくれと言わんばかりのスタイルで、ノーブラボイン撃ちの如く激しく乳を揺さぶりながら踊っている姉ちゃんが印象的であった。Tシャツ越しに見た初めてのゲルマン乳首は黒かった。 スタイルシートで表すと、.chikubi{color:black;}である。

このように昼も夜も寝る間もなくイベントを楽しみつつ、その合間を縫っては彼女とホテルでベルリンプレイに励んでいたのだが、この旅の最大の山場はひょんなことから起こった。

滞在2日目の朝、ホテルの部屋を出てエレベーターまで歩いていた時、ひとりの男がすっと僕の横を通り過ぎて行った。その途端、

「ちょ…ちょっと…あ、あれ、たたたたた…」

彼女がアゴをカクカク震えさせながらその男を指差していたので見てみると、なんと 石野卓球氏その人であったのだ。卓球氏は僕らと同じホテルの同じフロアに泊まっていたのだ。テクノ好きにとってはとんでもない出来事である。この衝撃をテクノ好きではない人々にはどう伝えたらいいか。例えば演歌好きが北島三郎にバッタリ会った時の感動に等しい。オペラ好きがルチアーノ・パヴァロッティに会うに等しい。WINDOWS好きがビル・ゲイツに会うに等しい。元ミスター巨乳好きがワカパイを揉むに等しい…これぐらいでいいか。

卓球氏と一緒にエレベーターに乗り込むと、僕も彼女と同様舞い上がってしまい、

「たた卓球さん、こここれからの予定は…?」

辛うじてホモのデブ専男優のような裏返った甲高い声で話し掛けることが精一杯であったが、卓球氏は丁寧にこれからプレイするイベントの予定を語ってくれた。

「あの…写真を撮ってもよろしいでしょうか?」

僕は更に勇気を出してお願いしてみたところ、

「あ、写真は勘弁して。ゴメンね」

これは申し訳なさそうに断られてしまった。入れてもいいけどキスは勘弁、という風俗嬢のような断り方だった。しかしこれは仕方あるまい。写真を勝手に撮られて売られたりする恐れがあるし、当時はまだ今ほどではないが、ネットにUPされてしまうという危険もある。

「そうですか。では頑張って下さい…」

颯爽とエレベーターから降りて行く卓球氏の姿が眩しかった。

「卓球と喋っちゃった喋っちゃった。これだけでもベルリンに来た甲斐があったわ」

彼女はとても興奮していた。口惜しいことに昨晩の僕とのベルリンプレイにおいてしゃぶっちゃったしゃぶっちゃったしていた時よりも紅潮した顔だった。

あれから6年…人類は滅亡せず、僕の肉棒も滅亡せず、独り者だった僕は結婚して2児の父 になった。遠くには行けないと冒頭には書いたが、人生の歩みとしては「思えば遠くに来たもんだ」といった感がある。そしてその時の彼女は今どうしているかというと…毎晩 僕の横で寝ている。夜泣きする息子に授乳している姿を見ると、こう思わずにはいられない。

母乳が出ている時の乳首って黒くて太いなあ…。スタイルシートで表すと、

.chikubi{color:black;chikubi-weight:bold;}

である。

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